ガスコンロを買い替えたり、使わなくなったりしたときには、処分する必要があります。ガスコンロの処分方法には、粗大ごみとして処分する、買取業者に依頼する、不用品回収業者に依頼する、引っ越し業者に依頼する、知人に譲る、などがあります。今回は、ガスコンロの処分方法を徹底解説します。
ガスコンロの寿命と処分タイミング
ガスコンロの寿命は、一般的に10年程度と言われています。そのため、10年以上経過しているガスコンロは、安全面や機能面で不安が生じる可能性があります。また、不具合が発生した場合、修理が難しい場合や、修理費用が高額になる場合もあります。
ガスコンロの寿命は、使用頻度や環境によっても異なります。毎日のように使用している場合は、5年~7年程度で寿命を迎えることもあります。また、キッチンの湿度や温度が高い環境で使用していると、劣化が早まる可能性があります。
ガスコンロの寿命が近づいてきたら、ガスの元栓を閉めて、ガスホースを外して、安全に保管しておきましょう。また、新しいガスコンロを購入する際には、販売店に引き取りを依頼することもできます。
ガスコンロを処分する方法
ガスコンロを処分するには次の方法があります。
ガスコンロの粗大ごみ処分方法
ガスコンロは、据え置き型のガステーブルコンロと、システムキッチンなどに組み込まれているビルトインコンロの2種類に分けられます。
据え置き型のガステーブルコンロ
自分でガスホースを外して粗大ごみに出すことができます。自治体によって粗大ごみの基準が異なるため、事前に確認しておきましょう。一般的には、一辺の長さが30cm以上、重量が20kg以上が粗大ごみとなることが多いです。
粗大ごみとして処分するには、以下の手順で行います。
- 自治体に粗大ごみの回収を申し込む
- コンビニエンスストアなどで粗大ごみ処理券を購入する
- 粗大ごみ処理券に必要事項を記入する
- 回収日に粗大ごみ処理券を貼って指定された場所に搬出する
ビルトインコンロ
ガス管接続と取り外しに資格が必要ですので、自分で交換することはできません。また、有資格者が取り外したとしても、粗大ごみとして引き受けてくれない自治体もあるため、交換・撤去した業者に処分を任せるのが一般的です。
ビルトインコンロの処分費用は、業者によって異なりますが、2万円~5万円程度が相場です。
粗大ごみとして処分する際は、以下の点に注意しましょう。
- 回収日までに粗大ごみ処理券を購入しておきましょう。
- 粗大ごみ処理券は、ガスホースを外したガスコンロに貼り付けましょう。
- 回収日までに、ガスコンロを指定された場所に搬出しましょう。
ガスコンロをリサイクルショップに売却する
ガスコンロを処分する方法の一つに、リサイクルショップに売却するというものがあります。
不具合や故障のないガスコンロであれば、リサイクルショップに持ち込むと買い取ってくれる可能性があります。ただし、査定の際には、新品に近い状態であればあるほど、高値で買い取ってもらえる傾向にあります。また、年式やメーカーによっても、買取価格は変動します。
リサイクルショップに売却する際は、以下の点に注意しましょう。
- ガスコンロを査定してもらいたい場合は、事前に電話やメールで予約しておきましょう。
- ガスコンロは、汚れやホコリを落として、きれいな状態で持ち込みましょう。
- ガスホースは取り外しておきましょう。
リサイクルショップに売却するメリットは、粗大ごみとして処分するよりも、費用を抑えることができることです。また、買い取ってもらうことができれば、少しでも現金を手にすることができます。
ただし、リサイクルショップの買取価格は、あくまでも相場に基づくものです。そのため、あまり高い買取価格を期待することはできません。
粗大ごみとして処分するよりも、少しでも費用を抑えたい、また、買い取ってもらうことができれば、少しでも現金を手にしたいという方は、リサイクルショップに売却するのも一つの方法です
ガスコンロをネットオークションで売却する
ガスコンロを処分する方法の一つに、ネットオークションで売却するというものがあります。
ネットオークションでは、美品で不具合のないガスコンロであれば、リサイクルショップよりも高値で売却できる可能性があります。ただし、傷や汚れがあると、落札価格が下がってしまいます。
ネットオークションで売却する際は、以下の点に注意しましょう。
- ガスコンロの状態をよく確認し、傷や汚れがある場合は、落札価格が下がることを覚悟しておきましょう。
- ガスコンロの型番やメーカー名、年式などを明記して、商品説明をわかりやすく書きましょう。
- 落札者とのやり取りは、迅速かつ丁寧に行うようにしましょう。
ネットオークションで売却するメリットは、リサイクルショップよりも高値で売却できる可能性があることです。また、利用者との直接売買になるため、自分の希望通りの価格で売却することができます。
ただし、ネットオークションには、落札者とのやり取りや、商品の梱包・発送など、手間や労力がかかります。また、落札されなかった場合は、再出品する必要があります。
高値で売却したい、自分の希望通りの価格で売却したいという方は、ネットオークションで売却するのも一つの方法です。
ガスコンロを不用品回収業者に処分してもらう
ガスコンロを処分する方法の一つに、不用品回収業者に処分してもらうというものがあります。
不用品回収業者に処分してもらう場合、ガスコンロの回収費用は、粗大ごみに出すよりも高くなることが多いです。ただし、自宅まで回収に来てくれるため、手間をかけずに急いで処分したいという場合に便利です。
不用品回収業者の中には、一般廃棄物収集運搬業の許可を受けていない違法な業者も存在します。このような業者は、高額な費用を請求したり、適切な処分をせずに不法投棄したりする可能性もあります。
不用品回収業者を利用するときは、必ず許可を受けている業者かどうかを確認しましょう。許可を受けている業者であれば、ホームページなどで許可番号を確認することができます。また、自治体のホームページなどで、許可を受けている業者のリストが掲載されていることもあります。
不用品回収業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を受けているかどうか
- 料金体系が明確かどうか
- 口コミや評判を確認する
不用品回収業者に処分してもらうときは、事前にしっかりと調べて、安心して利用できる業者を選びましょう。
ガスコンロを産業廃棄物処理業者に処分してもらう
ガスコンロを処分する方法の一つに、産業廃棄物処理業者に処分してもらうというものがあります。
産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法で指定された産業廃棄物を収集・運搬、処理、処分する業者です。業者の多くは、ガスコンロを「金属くず」の一つとして取り扱っています。
産業廃棄物処理業者に処分してもらう場合、ガスコンロの回収費用は、不用品回収業者よりも高くなることが多いです。ただし、自宅まで回収に来てくれるため、手間をかけずに処分したいという場合に便利です。
また、産業廃棄物処理業者は、適切な処理を行うための設備や技術を有しているため、安心して処分することができます。
産業廃棄物処理業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 産業廃棄物処理業の許可を受けているかどうか
- 料金体系が明確かどうか
- 口コミや評判を確認する
産業廃棄物処理業者に処分してもらうときは、事前にしっかりと調べて、安心して利用できる業者を選びましょう。
引っ越し時にガスコンロを処分する
引っ越し時にガスコンロを処分したい場合は、引っ越し業者に処分を依頼する方法があります。
引っ越し業者の中には、ガスコンロの回収を無料で行っているところもあります。また、有料で回収してくれる業者でも、引っ越し料金とセットで依頼すると割引になることもあります。
引っ越し業者にガスコンロの処分を依頼する際は、以下の点に注意しましょう。
- ガスコンロの取り外しや運搬は、引っ越し業者に依頼できるかどうか確認しましょう。
- 回収費用はいくらかかるのか、事前に確認しましょう。
引っ越し業者にガスコンロの処分を依頼するときは、複数の業者から見積もりを取るなどして、費用やサービス内容を比較検討しましょう。
買い替え時に古いガスコンロを処分する
ガスコンロを買い替える場合、古いガスコンロを処分する方法として、購入店に引き取ってもらう方法があります。
多くの販売店では、1台購入につき古いガスコンロ1台無料引き取りサービスを実施しています。また、引取費用は有料でも、1万円程度で引き取ってもらえることが多いです。
購入店に古いガスコンロを引き取ってもらうメリットは、以下のとおりです。
- 手間がかからない
- 費用が安い
ただし、購入店によっては、取り外しや運搬の有無、引き取り費用の有無などが異なるため、事前に確認しておきましょう。
買い替え時に古いガスコンロを処分する際は、購入店に引き取ってもらう方法も検討してみてはいかがでしょうか。
友人や知人に譲渡する
まだ使えるガスコンロを処分する際は、友人や知人に譲渡するのも一つの方法です。
まだ使えるガスコンロであれば、友人や知人にとっては、新品購入よりもお得に手に入れることができるため、喜ばれるでしょう。また、譲渡することで、不用品の減量やリサイクルにもつながります。
友人や知人に譲渡する際には、以下の点に注意しましょう。
- ガスコンロの状態をよく確認し、故障や汚れがないか確認しましょう。
- ガスコンロの取り外しや運搬の準備をしましょう。
- ガスコンロを引き渡す際には、使用方法や注意点などを説明しましょう。
友人や知人に譲渡することで、不用品の処分と、リサイクルの促進を同時に行うことができます。
ガスコンロを処分する際の安全対策
ガスコンロを処分する際は、安全対策を十分に講じることが重要です。
ガスコンロには、ガスホースや部品にガスが残っている可能性があるため、処分する前に必ずガスの元栓を閉めて、ガスホース内に残ったガスを完全に抜きましょう。ガスホースが硬化している場合は、無理に抜かずにハサミやカッターで切ってください。
また、ビルトインコンロの取り外しには資格が必要なので、自分で行うことは危険です。必ず専門業者に依頼しましょう。
ガスコンロを安全に処分するために、以下の点に注意しましょう。
- ガスの元栓を閉める
- ガスホース内に残ったガスを抜く
- ガスホースが硬化している場合は切る
- ビルトインコンロは専門業者に依頼する
これらの安全対策を守ることで、ガス事故を防ぐことができます。