「浴室のリフォーム、そろそろ考えなきゃ…」
そう思っているあなた、ぜひバリアフリーも検討してみてはいかがでしょうか?
「老後なんてまだ先…」
そう思うかもしれません。しかし、バリアフリーは高齢者だけのものではありません。小さな子どもやお怪我や体調不良で体が不自由な人にとっても、安心で使いやすい空間になります。
浴室は危険がいっぱい?バリアフリーで安心空間を実現しよう!
お風呂はリラックスできる空間ですが、段差や滑りやすい床など、実は危険が潜んでいます。高齢者だけでなく、小さな子どもやお怪我や体調不良で体が不自由な人も、転倒などのリスクにさらされています。
そこで、ここからは浴室をバリアフリーにするポイントをご紹介します。
脱衣所と浴室の段差:転倒リスクを減らすために
浴室のリフォームでバリアフリー化を検討する際、まず重要なのが脱衣所と浴室の段差をなくすことです。
年齢とともに、足腰の筋力が衰え、ほんのわずかな段差でもつまずきやすくなります。特に、体が濡れた状態で段差を昇降するのは危険です。転倒すると骨折などの重傷を負うリスクもあり、注意が必要です。
脱衣所と浴室の段差をなくすことで、以下のようなメリットがあります。
- 転倒リスクの軽減
- スムーズな移動
- 高齢者や体の不自由な人にも優しい空間
段差をなくす方法はいくつかあります。
- 床材を変える
- かさ上げする
- スロープを設置する
それぞれメリットとデメリットがあるので、リフォーム会社に相談しながら最適な方法を選びましょう。
浴室の床材:滑りにくい素材で安心安全な空間を実現
浴室は、水濡れによって滑りやすく、転倒のリスクが高い場所です。特に、高齢者や小さな子ども、体調が悪い人にとっては、ちょっとした段差や滑りでも大きな事故につながる可能性があります。
そこで、浴室のバリアフリー化を検討する際には、床材を滑りにくいものに変えることが重要です。
1. 滑りにくい素材の種類
浴室の床材には、さまざまな種類の滑りにくい素材があります。
- タイル
- 表面がザラザラしたタイルは、滑りにくい性質があります。
- ただし、目地が汚れやすく、カビや滑り苔が発生しやすいというデメリットもあります。
- ゴムシート
- クッション性があり、転倒時の衝撃を軽減できます。
- 表面が滑りにくい加工が施されているものも多くあります。
- FRP(繊維強化プラスチック)
- 軽量で、汚れやカビに強い素材です。
- 表面が滑りにくい加工が施されているものも多くあります。
軽い力で開閉できる安心設計
浴室の扉は、毎日開け閉めするものです。高齢者や体の不自由な人にとっては、重い扉を開閉するのは負担になります。そこで、軽い力で開閉できる扉にすることをおすすめします。
1. 扉の種類
軽い力で開閉できる扉には、以下の2種類があります。
- 引き戸
- レールに沿って横方向にスライドさせるため、開閉に力が要りません。
- スペースを取らず、バリアフリーに最適です。
- 外側に折れる扉
- 内側に開く扉よりも開閉に力が要らず、車椅子でも使いやすいです。
- 開けた際にスペースを占めるので、設置場所には注意が必要です。
2. 内側に開く扉の危険性
内側に開く扉は、万が一洗い場で転倒したり、意識不明になったりした場合、扉を開けて助けを求めることが困難になる可能性があります。
3. その他のポイント
- 把手
- 握りやすく、滑りにくい把手を選ぶようにしましょう。
- 開閉速度
- 勢いよく閉まらないように、ゆっくりと閉まるタイプを選ぶようにしましょう。
- 補助器具
- 握力が弱い人は、手すりを設置したり、ドアオープナーを使用したりするのも有効です。
ヒートショック対策にも!断熱・保温性の高い浴室
近年、注目されているのがヒートショックです。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる現象です。特に、冬場の寒い浴室はヒートショックが起こりやすい場所です。
そこで、断熱性と保温性に優れた浴室にすることで、ヒートショック対策をすることができます。
1. 断熱・保温性の高い浴室のメリット
- ヒートショックリスクの軽減
- 追い焚き回数の減少
- 光熱費の節約
- 冬でも暖かく快適な入浴
2. 断熱・保温性の高い浴室にする方法
- 壁・天井・床に断熱材を使用する
- 浴槽を保温性の高いものにする
- 浴室暖房乾燥機を設置する
浴室手すりで安全と快適性を向上
浴室は転倒リスクの高い場所です。特に、足腰が弱ってきた高齢者や体の不自由な人は、ちょっとした段差や滑りでも転倒してしまう可能性があります。
そこで、浴室壁に手すりを取り付けることで、安全性を向上させることができます。
1. 手すりのメリット
- 転倒リスクの軽減
- 立ち座りの補助
- 移動のサポート
- 安心感の向上
2. 手すりの種類
- 直線手すり
- 最もシンプルな形状で、壁に沿って取り付けます。
- L字手すり
- 立ち座りや浴槽への出入りをサポートします。
- 握り棒
- 手のひら全体で握ることができるので、力が弱い人でも使いやすいです。
3. 手すりの設置場所
- 浴槽の縁
- 出入口付近
- 床から立ち上がるところ
- 壁の角
4. 手すりの選び方
- 素材
- ステンレス製、アルミ製、樹脂製などがあります。
- それぞれの特徴を比較して、自分に合ったものを選びましょう。
- 長さ
- 使用者の身長や体格に合わせて、適切な長さを選びましょう。
- 設置場所
- 使いやすい場所に設置することが重要です。
脱衣所のバリアフリー設備
浴室のバリアフリー化は、脱衣所もセットで考えましょう。脱衣所のバリアフリーの設備としては、次のようなことが考えられます。
誰もが使いやすい!高さを変えられる洗面カウンター
洗面台は、毎日のように使う場所です。しかし、車椅子利用者や高齢者にとっては、洗面台の高さによっては使いにくい場合があります。
そこで、高さを変更できる洗面カウンターを用意することで、誰もが快適に使える洗面空間を実現することができます。
1. 高さを変えられる洗面カウンターのメリット
- 車椅子利用者や高齢者にも使いやすい
- 子供の成長に合わせて高さを調節できる
- 立ち座りの負担を軽減
- 腰痛予防にも効果的
2. 高さを変えられる洗面カウンターの種類
- 手動式
- レバーやハンドルを操作して、高さを調節します。
- 電動式
- スイッチを操作して、高さを調節します。
3. 高さを変えられる洗面カウンターの選び方
- 高さ調節範囲
- 必要な高さ調節範囲を確認しましょう。
- 操作方法
- 使いやすい操作方法を選びましょう。
- デザイン
- 浴室全体のデザインに合ったものを選びましょう。
高さを変えられる洗面カウンターは、誰もが快適に使える洗面空間を実現するための最適なソリューションです。リフォーム会社に相談しながら、自分に合った洗面カウンターを選びましょう。
家族構成や将来のライフスタイルに合わせて、最適な洗面カウンターを選ぶことが大切です。