電気温水器から水漏れ、原因は劣化かも?

電気温水器が水漏れ 原因は劣化かも?

電気温水器は、家を快適に暮らすために欠かせない設備のひとつです。しかし、長年使用していると、劣化によって水漏れなどのトラブルが発生することがあります。

今回は、電気温水器の水漏れの原因と、その対策についてご紹介します。

目次

電気温水器の基礎知識

電気温水器は、電気を使って水を温め、お湯をつくりだす給湯器の一種です。ガスを使用しないため、ガス漏れなどの心配がなく、比較的安心して使用することができます。

電気温水器には、大きく分けて「瞬間式」「貯湯式」の2種類があります。

瞬間式と貯湯式ではどのような違いがあるのかみていきましょう。

瞬間式電気温水器の特徴

瞬間式電気温水器は、給湯栓を開くと同時に電気ヒーターで水を加熱し、お湯をつくりだすタイプです。そのため、必要なときに必要な分だけお湯を沸かすことができ、湯切れの心配がありません。また、タンクを必要としないため、設置スペースを抑えることができます。

しかし、瞬間式電気温水器には、以下のデメリットもあります。

  • 電気代が高い
  • 大容量のお湯を必要とする場合には不向き

貯湯式電気温水器の特徴

貯湯式電気温水器は、タンクに水を貯めておいて、電気ヒーターで水を加熱し、タンク内に貯めておくタイプです。そのため、タンクに貯めたお湯をいつでも使えることがメリットです。また、瞬間式に比べて電気代が安いことや、大容量のお湯を必要とする場合には向いていることがメリットです。

しかし、貯湯式電気温水器には、以下のデメリットもあります。

  • タンクが必要となるため、設置スペースが必要
  • タンクに貯めたお湯が冷めてしまうため、使用時にお湯を沸かす必要がある

電気温水器の水漏れ、その原因と対処法

電気温水器は、給湯やシャワーなど、日常生活に欠かせない設備です。しかし、長年使用していると、部品の劣化や施工不良などの原因で、水漏れが発生することがあります。

電気温水器の劣化による水漏れ

電気温水器は、長年使用していると、部品の劣化によって水漏れが発生することがあります。特に、パッキンや減圧弁などのゴムやプラスチック製の部品は、経年劣化によって亀裂や破損が生じやすく、水漏れの原因となります。

パッキンは、電気温水器の接続部などに使用されており、水漏れを防ぐ役割を果たしています。パッキンが劣化すると、水漏れが発生するだけでなく、給湯温度が不安定になったり、給湯量が減少したりするなどのトラブルを引き起こすこともあります。

減圧弁は、電気温水器内の水圧を一定に保つ役割を果たしています。減圧弁が劣化すると、水圧が上がりすぎて水漏れが発生することがあります。また、減圧弁が故障すると、給湯ができなくなったり、水漏れ以外のトラブルが発生したりすることもあります。

減圧弁から水漏れしている場合は、自分で修理を試みるのは危険です。減圧弁は、水漏れだけでなく、爆発の危険性もあるため、必ず専門の業者に修理を依頼しましょう。

電気温水器の亀裂による水漏れ

電気温水器は、タンクや配管などの部品で構成されています。これらの部品は、長年の使用や自然災害などの影響によって、亀裂や破損が生じやすく、水漏れの原因となります。

特に、寒冷地では、タンクや配管が凍結して亀裂が生じることがあります。凍結による亀裂は、水漏れのみならず、電気温水器の故障や爆発の危険性もあるため、早急な修理が必要です。

水漏れが発生した場合は、すぐに使用を中止し、専門の業者に修理を依頼しましょう。また、水漏れを防ぐために、以下の点に注意しましょう。

  • 冬季は、電気温水器の周囲を断熱材などで覆って、凍結を防止する。
  • 電気温水器の点検・メンテナンスを定期的に行う。

亀裂による水漏れは、電気温水器の劣化を早める原因にもなります。水漏れが発生した場合は、早急に修理を行い、電気温水器の劣化を防ぎましょう。

水漏れチェックの落とし穴

水漏れを発見したら、すぐに原因を特定し、応急処置や修理をする必要があります。しかし、水漏れチェックには、注意すべき点があります。

その一つが、電源の確認です。水漏れしている箇所が、電気製品やコンセント周辺にある場合は、電源が入っている状態で確認をすると、感電する危険性があります。必ず、電源を切ってから確認するようにしましょう。

また、水漏れ箇所の確認には、濡れた床や壁を歩いたり、水滴を触ったりする必要があります。その際、転倒や滑落の危険性もありますので、注意が必要です。また、水漏れ箇所から床や壁にカビやダニが発生している可能性もあります。そのため、マスクやゴム手袋などを着用して、安全に作業を行うようにしましょう。

水漏れは、放置すると水道料金の増加や、建物の損傷につながる恐れがあります。定期的に水漏れチェックを行い、早期発見・早期対処を心がけましょう。

電気温水器の水漏れ、放置は命取り?

電気温水器から水漏れを見つけたら、多くの人は「少しだから大丈夫だろう」と、放置してしまいがちです。しかし、電気温水器の水漏れは、放置すると命に危険が及ぶことがあるのです。

電気温水器の内部には、水を温めるためのバーナーがあります。水漏れによってバーナーに水がかかられると、不完全燃焼を起こす可能性があります。不完全燃焼によって発生する一酸化炭素は、無色無臭で人体に無害なように見えますが、吸い込むと中毒を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

また、水漏れによって水道料金の増加や、家財の損傷、建物の腐食などのトラブルも起こり得ます。

そのため、電気温水器から水漏れを見つけたら、すぐに使用を停止し、専門業者に修理を依頼するようにしましょう。

電気温水器の水漏れ、修理?交換?

電気温水器が水漏れしてしまった場合、修理と交換のどちらが適切なのか、迷う人も多いでしょう。

修理のメリットは、費用が抑えられることです。また、修理後は、これまでと同じように使用することができます。

一方、交換のメリットは、新品に交換することで、最新の性能や機能を享受できることです。また、故障のリスクを減らすことができます。

どちらが適切かは、以下の点を考慮して判断しましょう。

電気温水器の修理の判断基準

電気温水器の故障が一部の部品交換で直るような場合は、修理を行ったほうがいいでしょう。その場合、費用は部品の代金と工賃で、一般的に5万円~10万円程度です。

自分で修理できる場合は、費用を抑えることができます。ただし、電気温水器の構造や修理方法を理解していなければ、故障を悪化させてしまう可能性もあります。

自分で修理できない場合は、業者に依頼しましょう。業者に依頼する場合は、自宅に来てもらい修理してもらう方法と、給湯器を回収して修理してもらう方法があります。

自宅に来てもらう場合は、修理に数時間かかるため、その間はお湯が使えません。給湯器を回収して修理してもらう場合は、修理中の数日間お湯が使えなくなるため、事前に備えておく必要があります。

また、電気温水器の使用年数が10年以上経過している場合は、交換を検討したほうがよいでしょう。使用年数が長い電気温水器は、部品の劣化や故障のリスクが高くなります。

電気温水器の修理を検討する場合は、以下の点を考慮して判断しましょう。

  • 故障の原因
  • 故障の程度
  • 電気温水器の使用年数
  • 予算

電気温水器の交換の判断基準

電気温水器の交換を検討する場合は、以下の点を考慮して判断しましょう。

  • 修理費用
  • 電気温水器の使用年数
  • 新製品の性能や機能

修理費用が高額な場合は、交換のほうが費用を抑えられる可能性があります。また、電気温水器の使用年数が10年以上経過している場合は、部品の劣化や故障のリスクが高くなります。そのため、交換を検討したほうがよいでしょう。

さらに、新製品には、節水機能や省エネ機能などの最新の性能や機能が搭載されている場合があります。そのため、交換することで、より快適に、そして経済的に電気温水器を使用できる可能性があります。

      

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