寒い時期!お風呂のヒートショックに気を付けて!!

寒い時期!お風呂のヒートショックに気を付けて!

寒い時期、お風呂は心も身体もリラックスできる最高のひとときです。しかし、その一方で、ヒートショックという危険も潜んでいます。ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動するなど、急激な温度変化によって引き起こされる健康障害です。

ヒートショックによる症状は、めまい、吐き気、失神、意識障害などです。重症化すると、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な疾患を引き起こし、場合によっては命を落とす危険性もあります。

特に、高齢者や高血圧、糖尿病などの病気を持つ人は、ヒートショックの影響を受けやすいといわれています。また、寒い時期は、脱衣所と浴室の温度差が大きくなってしまうため、ヒートショックのリスクが高まります。寒い時期のお風呂は、ヒートショックの危険性をしっかりと理解した上で、安全に楽しむようにしましょう。

目次

ヒートショックとは

ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動するなど、急激な温度変化によって引き起こされる健康障害です。具体的には、血管の収縮と弛緩によって、血圧や心拍数が急激に上下する状態を指します。

ヒートショックによる症状は、めまい、吐き気、失神、意識障害などです。重症化すると、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な疾患を引き起こし、場合によっては命を落とすこともあります。

特に、高齢者や高血圧、糖尿病などの病気を持つ人は、ヒートショックの影響を受けやすいといわれています。また、寒い時期は、脱衣所と浴室の温度差が大きくなってしまうため、ヒートショックのリスクが高まります。

平成27年中に発生した家庭の浴槽での溺死者数の約9割が65歳以上の高齢者であるというデータもあります。

ヒートショックを予防するためには、以下のことに気をつけましょう。

ヒートショックを予防するために

  • 脱衣所と浴室の温度差をできるだけ少なくする
  • 湯船に入る前に、手足からかけ湯をして徐々に体を温める
  • 長湯をしない
  • 入浴後、急に外に出ない

冬場のヒートショック、決して他人事ではありません。寒い時期のお風呂は、ヒートショックの危険性をしっかりと理解した上で、安全に楽しむようにしましょう。

ヒートショック、なぜ起きるの?

ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動するなど、急激な温度変化によって引き起こされる健康障害です。具体的には、血管の収縮と弛緩によって、血圧や心拍数が急激に上下する状態を指します。

では、なぜヒートショックは起きるのでしょうか。ヒントは、人の身体が常に体温を一定に保つように働いていることにあります。

暖かい場所から寒い場所へ移動すると、身体は熱を奪われまいと、血管を収縮させて血流量を増やし、体温を調節しようとします。血流量が増えると同時に血圧や脈拍数も上昇します。しかし、血管の壁が弱まっている人や、血管内に血栓がある人にとっては、この血圧の上昇が致命的なダメージとなる可能性があります。血管の壁が弱まっている人は、血圧の上昇によって血管が破裂しやすくなります。これにより、出血や内出血を引き起こし、場合によっては命を落とすこともあります。

また、血管内に血栓がある人は、血圧の上昇によって血栓が血管から剥がれて流れる「血栓塞栓」を引き起こす可能性があります。これにより、心臓や脳などの重要な臓器の血流が阻害され、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことがあります。

このように、ヒートショックによる血圧の上昇は、血管の壁が弱っている人や、血管内に血栓がある人にとって、非常に危険な状態となるのです。

ヒートショック、あなたの身近に潜む危険

寒い冬、浴室でヒートショックによる死亡事故が相次いでいます。あなたも、その危険から逃れられるでしょうか?

飲酒後風呂は危険!ヒートショックに要注意

寒い冬、お風呂は格別の心地よさです。しかし、飲酒後にすぐに入浴すると、命を落とす危険性があることをご存知でしょうか。

アルコールには、血管を拡張させる作用があります。そのため、飲酒後に寒い脱衣所に行くと、血管が急激に収縮して血圧が一気に上昇します。この急激な血圧上昇が、ヒートショックの原因となり、心筋梗塞や脳卒中などの重大な健康被害を引き起こす可能性があります。

特に、高齢者や持病のある人の場合、ヒートショックによるダメージを受けやすく、死亡率も高くなります。

飲酒後入浴を控えるだけでなく、入浴前後は十分な休息を取り、体調を整えてから入浴するようにしましょう。

急激に冷たい水をかける行為は危険!

お風呂で急激に冷たい水をかけると、血管が急激に収縮します。これにより、血圧が急上昇し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。また、血管収縮によって血流が悪くなり、手足のしびれや感覚障害などの症状が出ることもあります。

特に、高齢者や持病のある人は、ヒートショックを引き起こしやすいため、注意が必要です。

お風呂で冷たい水をかけたい場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 温度差を徐々に小さくする
  • 冷たい水をかける前に、水温を確認する
  • 短時間で済ませる

具体的には、以下の方法がおすすめです。

  • 湯船から出た後、シャワーで上半身から冷たい水をかけ始める。
  • 下半身は、少しずつ冷たい水をかける。
  • 冷たい水をかける時間は、1分程度を目安にする。

また、サウナや岩盤浴などの高温サウナから水風呂に入る場合は、さらに注意が必要です。サウナや岩盤浴で体温が上がりすぎると、ヒートショックのリスクが高まるため、水風呂に入る前に十分に休憩を取り、体温を下げておくことが大切です。

お風呂で急激に冷たい水をかけることは、ヒートショックのリスクを高めるため、十分に注意しましょう。

ヒートショック対策に脱衣所・浴室の暖房を

ヒートショックは、冬場に暖かい室内から寒い屋外に出たり、逆に夏場に冷房の効いた室内から暑い屋外に出たりして、体温調節機能がうまく働かなくなり、脳や心臓などの臓器に障害が起こる状態です。

ヒートショックによる死亡者数は、年間約1万人と推定されています。また、後遺症が残るケースも少なくありません。

ヒートショックは、高齢者や持病のある人に多い傾向にありますが、健康な人でも起こる可能性があります。そのため、誰もが日頃から対策を講じておくことが大切です。

ヒートショック対策の基本は、室温差を小さくすることです。そのためには、脱衣所や浴室などの温度を上げることが重要です。

脱衣所や浴室は、他の部屋と比べて断熱性能が低いことが多いため、暖房器具を設置しても室温が上がりにくく、すぐに冷えてしまう可能性があります。また、暖房代にもかかるコストも上がってしまいます。

そこで、断熱性改善を目的としたリフォームを行うのも選択肢の一つです。断熱リフォームを行うことで、室温が上がりやすくなり、ヒートショックのリスクを軽減することができます。

断熱リフォームには、以下のようなものがあります。

  • 窓やドアの交換
  • 壁や天井の断熱材の施工
  • 床下の断熱材の施工

浴室では、暖房器具の設置に加えて、浴室内のサッシ交換や床下の断熱リフォームなども効果的です。

ヒートショック対策は、自分自身だけでなく、家族や友人の安全のためにも大切です。ぜひ、今回ご紹介した対策を参考に、ヒートショック対策を万全にしておきましょう。

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