親(親族)が亡くなった時・住んでいた家はどうするべき?

親の死後に残された家は、どのように処分すればいいのかという問題は少なからず考えた事はあるかと思います
一般的には大きく分けて【売却】【活用】の2パターンになると思います。

今回の記事ではこの2パターンについて詳しくご紹介させて頂きます。

目次

~売却処分~

親族が亡くなった後、実際に子供や親族が家を引き継ぐ場合もありますが、すでに家を持っていたりなどの理由で、特に引き継がなくてもいい場合に売却処分を検討される方がほとんどです。
ただし売却するにもいくつかのパターンが存在しますのでご紹介します。

  • 現状引き渡し
  • リフォーム後の引き渡し
  • 解体後の売却(引き渡し)

現状引き渡し

現状引き渡しとは、解体やリフォームなどをせず不動産をそのままの状態で売却することを指します。

現状引き渡しのメリット

  • 解体・リフォーム費用がかからないこと
  • 固定資産税が上がる心配がないこと

の 2点が挙げられます。

現状引き渡しは、不動産をそのままの状態で売却できるため、解体・リフォーム費用を削減できるほか、土地を住宅用地として扱えるため、売却できるまでの期間に固定資産税が高くなる心配はありません。

現状引き渡しの方法

方法としては、今の実家を売る前に不動産の名義変更(相続登記)をする必要があります。さらには相続税の申告は、親が死亡した後の翌日から10ヶ月以内に行わなければいけません。申告が終わった後は不動産会社に査定をしてもらい、そのまま売却するという流れになります。

現状引き渡しのデメリット

一方で、現状引き渡しには以下2点のデメリットも考えられます。

  • 買い手が付きにくくなることもある
  • 契約不適合責任を問われる可能性がある

まず、実家などは特に築年数が経っている家も多く、損傷があちこちに見受けられる場合は売却が難しい場合もあります。
また、損傷を隠して売買してしまい、後に損傷が発覚した場合は買主から契約不適合責任を問われる可能性があります。
建物や土地などに、契約時に明記されていなかった不具合が発見されると、売主は損害賠償の支払いや契約の解除を求められることもあるので現状引き渡しの際は十分注意が必要です。

リフォーム後の引き渡し

上記のデメリットを考えるとリフォームして引き渡す処分方法も一つです。実家は相続した時点で比較的、老朽化が進んでいたり、現代の生活様式に合わない部分も多いと思います。
例えば実家の和式トイレを洋式に変更したりタイル張りのお風呂から今どきのバスルームやキッチンにリフォームするだけでも家の需要は高まります。さらに、リフォームの際に耐震性や耐久性の補強を合わせて行えば家の安全性を高める事から買い手も早く見つかる可能性が高まります。

解体して引き渡す

建物の躯体部分が傷んでしまっている場合は、建物を解体して売却するのも手です。

建物を解体して更地にすることで、立地次第では事務所や店舗など、住居以外でも需要がある為、買い手が付きやすくなる傾向があります。

相続空き家の3,000万円特別控除の活用

解体して更地で売却することで、「相続空き家の3,000万円特別控除」が使える可能性もあります。

「相続空き家の3000万円特別控除」は、売却時に発生する譲渡所得税を減税できる特例で、さまざまな条件が設定されているため、詳しくは国税庁のHPをご覧ください。

解体して渡すデメリット

実は更地売却にも以下のようなデメリットがあります。

  • 解体費用がかかる
  • 固定資産税が高くなる

などは更地売却のデメリットと言えます。

~活用編~

処分せずにそのまま活用するという選択肢もあります。

特に下記のような目的で活用する場合があります。

  • 賃貸物件としての運用
  • 相続人がそのまま利用

賃貸物件として運用する

立地が人気のエリアにある場合や家賃相場から見て収益を上げられる可能性が高いと判断できる場合は売却よりも活用した方がメリットがあると言えます。

  • メリット・・・継続的な家賃収入を得られる可能性がある
  • デメリット・・初期投資や入居者がいない間のランニングコストがかかる  

などが挙げられます。

相続してそのまま利用する

相続した実家に住むことで、【家賃やローンがかからない】や【思い入れのある実家に住める】などのメリットがあります。家を相続するにも相続手続きが必要となります。親族が複数いる場合は相続の問題は必ず出て来ますのでしっかりと確認した上で進める必要があります。

相続手続き

親が亡くなると行政的な手続きだけでなく、相続の手続きも発生します。

相続にあたっては、遺言状の確認や財産の調査などを行います。遺言状がない場合は親族内で協議し、故人との関係性や法定相続分などを元に配分を決めます。

相続人と相続する内容が確定したら、各々が財産を受け取るか、受け取らないかを判断します。
相続放棄の場合は家庭裁判所に申述し、受理されると相続放棄が完了します。

相続放棄をする場合

被相続人の死亡により自身が相続人になったことを知ったときから、3ヶ月以内に行わなければいけません。プラスの財産よりも債務のほうが多い場合は、相続放棄を検討しても問題ありません。

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親の家の処分が疎かに出来ない理由

親の家の処分を後回しにすると、次のようなリスクが発生します。

空き家問題(対策)

空き家となった場合、家の手入れをしないと老朽化してしまうという恐れが出てきてしまいます。家は住んでいないと経年劣化により状態が悪くなってしまい、あっという間に住めなくなってしまいます。その結果、家が傷んでしまい環境も悪くなってしまうので、周囲にも悪い影響を及ぼしてしまいます。他にも不法侵入や不法滞在などが発生してしまう恐れが出てきます。犯罪行為が起こる可能性もあるので、空き家状態にしておくことは決して良くありません。従って空き家対策としても、家の処分は必須となって来るわけです。

固定資産税がかかる

先述した周囲に影響を及ぼすものとみなされる空き家は「特定空き家」という扱いとなってしまいます。もし「特定空き家」になると、固定資産税の優遇装置がとれず高い税金がかかってしまう恐れが出てきてしまうリスクや特定空き家に指定されると、最終的には強制的に取り壊されることになってしまいます。今まで想い出が詰まっていた家だととしても、放置していると取壊しされてしまいますので、そうならない為にも処分は必要となります。

特定空き家とは?

特定空き家とは、国土交通省が示している基本指針である「倒壊などの著しく保安上危険となる恐れがある状態」「著しく衛生上有害となる恐れがある状態」「著しく景観を損なっている状態」「放置することが不適切である状態」の4項目のいずれかに該当する空き家のことです。

遺された遺品を整理する

親の死後に残された家を処分する際、遺された遺品も整理する必要があります。遺品の中にはそれぞれ必要なもの、不必要なものが出てきてしまうものです。なのでまずは必要なもの不必要なものとで分けつつ、仕分けに困る遺品が出てきたら保留にするなどして分けていきましょう。遺品整理は、遺品の確認から仕訳、処分まで大変な作業となります。また、遺品を誰が持つか、誰が相続するかということに関しては、家族同士でトラブルになりやすいため、家族で話合いをした上で遺品整理を進めていきましょう。

遺品整理は想像以上に大変!

先述のように手続きを早く行わないと遺族に支払い義務が生じる事もある為、賃貸物件であれば尚の事、早めに遺品整理をする必要があります。また遺産を相続するにも相続税を算出するためには、まずは遺品整理を行い、相続する財産の金額を調べることになります。現預金だけでなく、金銭的価値のあるものの査定、土地や不動産の評価額も調査する必要があります。相続の手続きに十分な時間を確保するためにも、余裕を持って遺品整理をされる方が多いです。

まとめ

親の死後に残された家は、どのように処分すればいいのかという問題は、なかなか経験がないことなのでどうしても先送りにしてしまいがちです。しかしそうすると、家の老朽化が進み価値が下がったり住むことができなくなってしまうだけではなく、その後に大きなトラブルに発展する可能性もあり得るという事です。なるべくリスクを回避し計画的に進めて行くことが最善かと思います。

遺品整理は自分で出来る?

遺品整理は遺族で行うことは可能です。しかし、実家が遠方にある、仕事が忙しく整理をする時間がない、体力的に厳しいという場合には業者へ依頼してみるのも選択肢の一つです。

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親族が突然亡くなり、残った遺品整理をどうしよう…
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依頼の流れ

STEP
お問い合わせ(見積り依頼・日程調整)

まずはお電話もしくはメールフォームでご相談下さい。
※ご依頼の内容(間取りなど)をお伝え下さい。
お見積りの日程調整をします。

STEP
現地調査とお見積り

ご指定の日時にご自宅にお伺いさせていただき、家財の量や状況、買取品、処分品の分量などを見させていただき、お見積りを作成します。

STEP
契約・作業

お見積りにご納得いただけましたら、ご契約書を交わし、指定の日時に作業員が現地を訪れ、仕分け、梱包、搬出、清掃など定められた作業を行います。

STEP
代金のお支払い

作業完了後、作業内容を最終確認した上で所定の費用をお支払いいただきます。

作業当日の流れ

  1. 作業当日にも作業員全員で打ち合わせを行い、作業の流れや、各ポジションをしっかり確認します。
  2. 集合住宅の場合、エレベーターなど共用部分を傷つけないように保護
  3. 遺品の仕分け、処分品の分別作業(可燃・不燃/一般廃棄物・産業廃棄物等)
    ご依頼主様お立会いの下、目印をつけながら遺品の仕分け作業を進めます。
  4. 遺品の梱包と搬出作業
    (遺品とお宅を傷つけないよう配慮しながら搬出を行っております)
  5. 搬出終了後、現場を清掃
    (お部屋からの遺品の搬出が完了しましたら、清掃作業をいたします。)
  6. 作業終了後にご依頼主様に確認をしていただき、ご精算をお願いしております。
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札幌市全域
苫小牧店
苫小牧市および近郊
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遺品整理サービスでよくあるご質問

遺品整理の見積りは無料ですか?

もちろんです。お見積り無料でお伺いしております。ご希望のお見積り日時をお伝えください。

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遠方に住んでいる方も対応可能です。お立合いが困難な場合は鍵をお預かりしお見積り・作業も可能です。完了後、お部屋の状況写真をお送りしております。

家のモノをお焚き上げしたい。具体的にどのようなモノをお焚き上げすればいいの?

お焚き上げにだされるモノはご依頼主様の判断にお任せしておりますが、大型家財・家具は高額な費用がかかってしまいます。一般的には、仏壇・仏具・神棚・遺影・人形、身に着けていた時計やアクセサリーなど愛着のあったモノが多い傾向にあります。

見積り後に追加費用などが発生しませんか?

基本的には追加費用の発生はありません。(ただし、お見積もり時との状況が明らかに違っている場合は、再度ご相談させて頂くこともあります。)

作業完了までにどれくらいお時間が掛かりますか?

立会い不要サービスも請け承っております。ご都合によって立会うことが困難な場合でも事前調査に基づいた安心・信頼のサービスのご提供をしております。

お問合せ後に見積りを見て決めてもいいでしょうか?

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電話だけで正確な見積もりは出せますか?

おおよその費用はお電話やメールでお伝えできますが、正確な金額につきましては、お伺いして家の状況を確認してからの算出となります。

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