生きているうちに身辺や財産の整理をする「生前整理」ですが、最近では30代くらいの若い方から、高齢の方までが広く行うようになっています。しかし、まずは何をすればよいのか、いつ始めればよいのか分からず、お困りではありませんか?この記事では生前整理とはどのようなものか、そして始める時期や進め方をご紹介していきます。
生前整理とは?
生前整理とは、生きているうちに自分の財産や持ち物などを整理して、不要なものや遺族が処分に困るものをあらかじめ処分しておくことです。また生前整理をしておくことで、家族が自分の死後に行う遺品整理の負担を減らすことに繋がります。

遺品整理とはなにが違うの?
『生前整理』・・・本人が死後に本人の希望を反映させるため・家族の負担を減らすため
『遺品整理』・・・遺族が故人の遺品を片付ける為
このように生前整理とは最近よく耳にする「断捨離」と「同じく「もの」を捨てたり誰かに譲ったりして「減らすこと」が大きな目的となります。処分できなかったものについて、どれをどのように処分するかを誰かに依頼しておくことも、一つの生前整理といえます。
整理の方法(考え方)
先述した通り、生前整理をしておくことで、家族が自分の死後に行う遺品整理の負担を減らすことに繋がる為でもあります。
亡くなった後にはその人の考えていることが全くわからなくなるので、このようにものを仕分けして、自分の考えを家族等に伝えておくだけでも、家族や相続人の負担は減ります。処分するかどうか、ご家族が迷う事が少なくなります。
具体的にどのようなモノがあるか?
例えばアルバムや写真、書籍・ビデオ・CD・DVD、趣味のもの、日記や手帳、衣類やカバン、食器類、などがあります。

生前整理の中でもモノを整理する際のポイントは、3つあります。
①必要品・不用品の分別をする
②想い出の品の整理
③貴重品をまとめることです。
必要なモノと不要なモノを分別する
必要なモノ・不要なモノの他にどうしようか迷ってしまうものが出てくるかと思います。
その場合は保留として取って置き時間が来たらそこから仕分けしましょう。
新品だけど一回も使ってないなぁと思うモノや3年間着用していない衣類があれば不要と考えるようにしないとなかなか纏まりません。仕分けする時は自分なりに基準を作り、思い切りも大切です。
デジタル機器などは特に本人じゃないとわからない
最近の相続、遺品整理で問題になっていることの1つに、「デジタル遺品」の処分があります。デジタル遺品とは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器と、デジタル機器内やインターネット上に保存されている情報やデータ、そしてプロバイダ・SNS・会員サイト・購入サイトの契約などです。中でも注意すべきは、情報やデータです。
こういった情報やデータは消したつもりでも簡単に復元できることがあります。完全に消去するには機器そのものを破壊し、場合によっては専門家の助けが必要となります。また、SNS等の解約には故人のIDやPWが必要なこともあります。
デジタル関係の生前整理としては、まず、所有しているデジタル機器や契約等を一覧にまとめておくといいでしょう。使っていない契約はできるだけ解約しておきます。重要な情報やデータがあるデジタル機器やサイトについては、確実に処分されるよう家族などに依頼しておくことが大切です。
思い出のモノを整理する
アルバムや賞状やプレゼントされたモノは思い出が詰まっているの分、捨て難いですよね。
しかし、あれもこれもと言っていると結局は少量しか整理できなくなる事が多いんです。
大きくて重いものであれば、なおさら後々が大変なので、思い出を写真に収めるなどして少しでも多く整理しましょう。
1つの段ボールに衣類・もう一つの段ボールには思い出のモノ・もう一つは貴重品と数を決めて、それ以上は処分するなど最初から決めておくと良いでしょう。

貴重品をまとめておく
保険証書、通帳、印鑑など、重要な貴重品をまとめずにばらばらに置くと、何かあったときに本人やご家族が探すのが大変になってしまいます。例としては以下の項目などがあります。
- 通帳、カード
- 印鑑
- 年金手帳
- 株式や債券、金融資産に関する書類
- 貴金属
- 保険関係の書類
- 不動産関係の書類
- 公共料金やインフラに関する書類
- 債務、ローンの契約書類 など
このような書類の所在は、ノートなどに記載しておき、それを見れば家族間のトラブルを防ぎ、相続にかかる税金が必要かどうかが分かりやすくなる物を作成しておきましょう。
- 土地
- 建物
- 預貯金
- 現金
- 有価証券
- 自動車
- 美術品
- 骨董品や家具
プラスになる財産と借金や税金の未納などのマイナスの財産も必ず記載しておく事が重要です!

生前整理のメリット
①失くしてしまった大切なものが見つかる
生前整理をきっかけに、床に広がったものや、長年棚に積み重なってしまったものを整理が出来ます。
また、生前整理をすることで、どこにいったのか分からなくなっていた貴重品、重要書類や、人からもらった大切なもの、思い出の品が見つかることもあります。このような物を改めて自分でしまうことで、「どこに何があるのか」を自分自身で把握できるようになり、生前整理としての意味が出て来ます。
遺族の負担を軽減できる
自分の死後、遺族は葬式の準備や財産の整理など、様々な手続きをしなければならなくなります。それに加えて遺品整理を行うとなると、より多くの時間が必要となってしまいます。仕事でなかなか時間をとることができないという遺族もいらっしゃると思います。生前からしっかりと仕分けしておくことで遺族が助かります。
相続に関するトラブルが減る
相続をする家族が財産を亡くなった故人の財産がどこにどのくらいあるのかを認識するのが困難な場合があります。生前整理の中で財産関係を整理し、メモなどを作成しておくことで、家族が相続する財産を把握する助けになります。また、誰がどの財産を相続するのかをあらかじめ決めておくことで、相続トラブルを防ぐことができます。
生前整理はいつ始めればいい?
今や30代でもやっている人もいる生前整理ですが、早い時期から始めるのがおすすめです。60歳を目安にするのも一つですし、50代のうちに始めておくのも良いです。
高齢になってから生前整理を行うと、体力の衰えから判断能力が衰えてしまい遺言や財産・物の整理が大変になったり最後までできない場合があります。
早めに生前整理を行うことは、ご自身の意思を相続に反映させるために重要なことなのです。
遺品整理業者は生前整理も行っている場合があるので、業者に依頼したい場合は遺品整理で調べても良いかもしれません。
業者に頼むメリット
遺品整理を事業者に頼むメリットとして以下のような事があげられます。
- やり方をサポートしてくれる
- 自分で遺品整理をする時間や体力や精神力がないので助かる
- 遺品整理の量が多すぎても手伝ってもらえる
- 効率よく終わる

遺品整理の相場
遺品整理が必要な間取りや荷物の量・種類などによって料金は大きく異なります。
目安としては、1ルーム、作業員2名~3名で3万~8万円ほどから始まり、4LDK以上となると20万円以上は見ておいた方が良いと思います。
部屋が狭くても荷物が多い場合は、当然料金も高くなります。梱包・搬出・清掃・車両・処分・家電リサイクル・オプション作業・消費税などさまざまな項目がありますので、必ず見積りで確認しましょう。
こんなお悩みがある方は業者へ
・遺品の整理の仕方がわからない・・・
・親族が突然亡くなり、残った遺品整理をどうしよう…
・遠方に住んでいるのですぐにいけない…
・葬儀後、すぐにお部屋・借家を明け渡さなければならない
・女性・高齢者だけでは重たい荷物を整理できない
・状態がひどく自分たちだけでは手に負えない
遺品整理は御用聞きのアイキョウにお任せ下さい
遺品整理サービスでは、家財だけでなく、故人様が生前愛用されていたお品物を、残すべきもの、買取できるもの、処分すべきものに遺品整理のプロである我々がご依頼者様に代わり、選別いたします。
【依頼の流れ】
ご指定の日時にご自宅にお伺いさせていただき、家財の量や状況、買取品、処分品の分量などを見させていただき、お見積りを作成します。
お見積りにご納得いただけましたら、ご契約書を交わし、指定の日時に作業員が現地を訪れ、仕分け、梱包、搬出、清掃など定められた作業を行います。
作業完了後、作業内容を最終確認した上で所定の費用をお支払いいただきます。
作業当日の流れ
- 作業当日にも作業員全員で打ち合わせを行い、作業の流れや、各ポジションをしっかり確認します。
- 集合住宅の場合、エレベーターなど共用部分を傷つけないように保護
- 遺品の仕分け、処分品の分別作業(可燃・不燃/一般廃棄物・産業廃棄物等)
ご依頼主様お立会いの下、目印をつけながら遺品の仕分け作業を進めます。 - 遺品の梱包と搬出作業
(遺品とお宅を傷つけないよう配慮しながら搬出を行っております) - 搬出終了後、現場を清掃
(お部屋からの遺品の搬出が完了しましたら、清掃作業をいたします。) - 作業終了後にご依頼主様に確認をしていただき、ご精算をお願いしております。

サービス地域service area
遺品整理サービスでよくあるご質問
- 遺品整理の見積りは無料ですか?
もちろんです。お見積り無料でお伺いしております。ご希望のお見積り日時をお伝えください。
- 実家の整理をしていて、1部屋のみ整理したいのですが可能ですか?
お部屋1部屋のみの遺品整理も可能です。お客様のお気持ちに寄り添い、ご希望に沿って整理のご案内をしております。
- 実家と離れて住んでいても大丈夫ですか?
遠方に住んでいる方も対応可能です。お立合いが困難な場合は鍵をお預かりしお見積り・作業も可能です。完了後、お部屋の状況写真をお送りしております。
- 家のモノをお焚き上げしたい。具体的にどのようなモノをお焚き上げすればいいの?
お焚き上げにだされるモノはご依頼主様の判断にお任せしておりますが、大型家財・家具は高額な費用がかかってしまいます。一般的には、仏壇・仏具・神棚・遺影・人形、身に着けていた時計やアクセサリーなど愛着のあったモノが多い傾向にあります。
- 見積り後に追加費用などが発生しませんか?
基本的には追加費用の発生はありません。(ただし、お見積もり時との状況が明らかに違っている場合は、再度ご相談させて頂くこともあります。)
- 作業完了までにどれくらいお時間が掛かりますか?
立会い不要サービスも請け承っております。ご都合によって立会うことが困難な場合でも事前調査に基づいた安心・信頼のサービスのご提供をしております。
- お問合せ後に見積りを見て決めてもいいでしょうか?
もちろん可能です。
- 電話だけで正確な見積もりは出せますか?
おおよその費用はお電話やメールでお伝えできますが、正確な金額につきましては、お伺いして家の状況を確認してからの算出となります。
