冬は、車のトラブルが発生しやすくなる時期です。積雪地域にお住まいの方はもちろん、帰省や旅行などで雪が降ったりする地域に訪れる予定の方も、冬の車のトラブルについて把握しておきましょう。
冬の運転は、いつも以上に慎重に
冬は、気温が低下し、路面が凍結したり、積雪したりするなど、車の運転に大きな影響を与えます。そのため、冬の運転では、いつも以上に慎重に行動することが大切です。
冬の車内は曇りや凍結に注意！
冬の車内は、曇りや凍結に注意が必要です。曇りは視界を妨げ、凍結は運転操作を困難にします。
曇りの原因は、車内と車外の温度差です。車内を暖房で温めると、車外との温度差が大きくなり、ガラスに水蒸気が付着して曇ります。
凍結の原因は、車外の低温です。夜間や早朝は、気温が下がってフロントガラスが凍結することがあります。
冬のバッテリー上がりに注意！
冬は、車のバッテリー上がりが起こりやすい時期です。気温が低下すると、バッテリー液の温度が下がり、充電効率が悪くなります。また、エンジン始動に必要な電力量も増えるため、バッテリー上がりが起きやすくなります。
冬のエンジンオイルは硬化に注意！
冬は気温が下がり、エンジンオイルが硬化する可能性があります。エンジンオイルが硬化すると、エンジンの始動性が悪くなり、エンジンの保護性能が低下するなどのトラブルが発生するおそれがあります。
冬の冷却水凍結に注意！
冬は、気温が低下して冷却水が凍結する可能性があります。冷却水が凍結すると、エンジンが冷却されなくなり、最悪の場合、エンジンが故障するおそれがあります。
雪道でハンドルが重い？原因はタイヤの雪
冬の雪道で、ハンドルが重く感じたことはありませんか？その原因は、タイヤに雪が溜まっていることが考えられます。タイヤに雪が溜まると、タイヤと路面の摩擦が減り、ハンドル操作が重くなります。また、タイヤのグリップ力が低下し、スリップしやすくなることもあります。
雪道でハンドルが重く感じたら、まずタイヤの雪を取り除きましょう。タイヤの雪を取り除くには、スコップやブラシなどを使うと便利です。また、凍結した雪の場合は、解氷剤を使って溶かす方法もあります。
タイヤの雪を取り除くことで、ハンドル操作が軽くなり、安全に運転できるようになります。雪道を走行する際には、タイヤの雪に注意しましょう。
冬の車の運転、万全の対策で安全に！
冬の車の運転は、気温が低下することで、タイヤのグリップ力が低下したり、路面が凍結したりするなど、さまざまなトラブルが発生しやすくなります。そのため、冬の車の運転に際しては、万全の対策をしておくことが重要です。
ここでは、冬の車の運転で対策しておきたいことを、主に以下の3つのポイントに分けてご紹介します。
1. 車の点検・整備
冬の車の運転で最も重要なのは、車の点検・整備です。バッテリーやエンジンオイル、冷却水などの消耗品や、タイヤの空気圧や溝の深さなどの状態を、定期的に確認しておきましょう。
また、スタッドレスタイヤへの交換も忘れずに行いましょう。スタッドレスタイヤは、通常のタイヤに比べて氷雪路面でのグリップ力が高く、安全な運転に欠かせません。
2. 運転の心構え
冬の車の運転では、いつも以上に慎重な運転を心がけましょう。発進・加速・減速はゆっくりと行い、車間距離を十分に取るようにしましょう。また、急ハンドルや急ブレーキを避けることも大切です。
また、雪道や凍結路面では、早めに減速して走行しましょう。また、路面状況に応じて、速度を落とすなど、安全運転を心がけましょう。
3. 万が一に備える準備
万が一、車が故障してしまった場合や、事故に遭ってしまった場合でも、慌てずに対処できるように、万が一に備える準備もしておきましょう。
常備工具や応急用品、飲料水や食料など、必要なものを車に積んでおきましょう。また、連絡先を控えておくと、いざというときに役立ちます。
冬の車の運転は、いつも以上に注意が必要です。上記の対策を参考に、安全運転を心がけましょう。
冬用ワイパーで視界を確保する
冬用ワイパーは、ゴムに特殊な素材が使用されており、低温や凍結にも強く、払拭性能を維持できるため、安全な運転に欠かせません。
冬用ワイパーへの交換は、道具不要で比較的簡単に行うことができます。また、交換時期の目安は、車の取扱説明書に記載されています。
冬の車の運転で安全を確保するためには、冬用ワイパーへの交換を忘れずに行いましょう。
冬の車窓をクリアに保つために
冬の車の運転で、視界を確保するためには、ウォッシャー液の凍結防止が欠かせません。
ウォッシャー液は、窓についた汚れを洗浄し、視界を確保するために使用される液体です。しかし、冬になると気温が低下し、ウォッシャー液が凍結してしまうことがあります。ウォッシャー液が凍結すると、ワイパーの機能を阻害し、視界が悪くなる可能性があります。
そこで、冬の車の運転では、凍結しにくい不凍タイプのウォッシャー液への交換がおすすめです。不凍タイプのウォッシャー液は、気温がマイナス10度以下でも凍結しないよう、特殊な成分が配合されています。
不凍タイプのウォッシャー液は、カー用品店やホームセンターなどで購入することができます。また、交換は自分で行うこともできます。
冬の車の運転で安全を確保するためには、不凍タイプのウォッシャー液への交換を忘れずに行いましょう。
冬の寒さにも負けないエンジンを保つために
冬の車の運転で、エンジンの始動性や保護性能を維持するためには、低粘度のエンジンオイルへの交換が欠かせません。
そこで、冬の車の運転では、寒さに強い低粘度のエンジンオイルへの交換がおすすめです。低粘度のエンジンオイルは、気温が低くても流動性を維持しやすいため、エンジンの始動性や保護性能を維持することができます。
低粘度のエンジンオイルは、車の取扱説明書に記載されている粘度より、数字が1つ低いものを選ぶとよいでしょう。たとえば、通常のエンジンオイルが「10W-30」であれば、「0W-30」に交換するとよいでしょう。
低粘度のエンジンオイルへの交換は、自分で行うこともできます。また、カー用品店やディーラーなどで、交換を依頼することもできます。
冬の車の運転で安全を確保するためには、低粘度のエンジンオイルへの交換を忘れずに行いましょう。
トラブル発生時の対応
車の運転中は、いくら注意していても、トラブルが発生する可能性はゼロではありません。エンジンが止まってしまったり、タイヤがパンクしてしまったり、思わぬトラブルに遭遇することもあるでしょう。
トラブルが発生したときは、まずは冷静になり、落ち着いて対処することが大切です。慌ててしまうと、余計に状況を悪化させてしまう恐れがあります。
トラブル発生時の基本的な対処方法は、以下のとおりです。
- 安全な場所に車を停車する
- ハザードランプを点灯させる
- 後続車に注意を促す
- 車両の状況を確認する
安全な場所に車を停車したら、ハザードランプを点灯させて、後続車に注意を促しましょう。また、車両の状況を確認して、トラブルの原因を特定します。
トラブルの原因が特定できたら、適切な対処を行います。たとえば、エンジンが止まってしまった場合は、ジャンプスタートやレッカーサービスを依頼しましょう。タイヤがパンクしてしまった場合は、スペアタイヤに交換します。
トラブル発生時のロードサービス活用
車の運転中は、いくら注意していても、トラブルが発生する可能性があります。エンジンが止まってしまったり、タイヤがパンクしてしまったり、思わぬトラブルに遭遇することもあるでしょう。
トラブルが発生したときは、まずは冷静になり、落ち着いて対処することが大切です。慌ててしまうと、余計に状況を悪化させてしまう恐れがあります。
トラブル発生時に自分で対処できる場合もありますが、自分で対処できない場合は、ロードサービスを利用するのがおすすめです。ロードサービスは、車のトラブルの際に、レッカーや修理、バッテリー上がりの対応などをしてくれるサービスです。
ロードサービスは、自動車保険に加入していれば、保険会社から無料で利用できる場合があります。また、JAFやロードサービス専門会社など、民間のロードサービス会社も数多く存在しています。
ロードサービスを利用する際には、以下のような点に注意しましょう。
- 車の位置や状況を正確に伝える
- ロードサービスの内容や費用を確認する
- ロードサービスの到着までは、安全な場所で待機する
